インタークーラーの加工
純正インタークーラーのIN側の空気抵抗を減らす加工の記事を見つけたので僕も試してみました。
結構な車種で昔から行われているようです。
内容はサイドタンクのカシメのツメを起こして分離し、通路の入り口間にパイプをカシメて空気がスムーズに流れるようにするという物。
パイプはアルミの5パイが丁度いいらしいです。
ホームセンターで売っている物だと肉厚が薄く、ニッパーでも切れてお手軽です。
1mで200円ちょっとでした。
これを65mmに切って12本ほど使用します。
僕は2m分(1mを2本)買ったので全部切っちゃいました。
という事で作業開始。
まずはエンジンのカバーを取り外します。
ここでいきなり問題発生。
カバー前側はピンが刺さっているだけなのですが、無理やり引っ張ったら割れました(涙)
内装ハガシを使って丁寧に作業すべきでした(反省)
いきなりテンションダウン。
仕方ないので接着剤で固定して先に進みます。
インタークーラーは固定しているボルトやステーを外し、ホースバンドを緩めて取り外します。
スペースが狭いので若干知恵の輪のように抜き取ります。
あまり強引に揺らすとフィンがどこかに当たって曲がるので慎重に。
取り外したらフィンの部分をダンボール等で保護して、IN側のツメを起こしてサイドタンクを取り外します。
ツメは1箇所を一気に起こすのではなく、全体を少しづつまんべんなく起こしていきます。
向きは前からエンジンに向かって左側(運転席側)がIN側です。
確かに入り口はスムーズに流れそうな感じではありません。
タンクから配管に流れ込む場合の管路抵抗の計算で使用する損失係数が下図のように形状によって変わってきます。
結構な違いがあるみたいですね。
図はとあるポンプメーカーのHPからお借りしました。
数値が少ないほど抵抗が少ないという事なので、(c)の形状が理想みたい。
確かに今回の加工は(c)のようにするので効果はありそうです。
純正の加工前は(d)の形状なので抵抗が大きそうです。
先に切っておいたパイプを通路間に置いてカシメていくのですが、走行中に外れないかが心配。
外れて吸気側へ逆流してタービンに入ったら・・・とか考え出しちゃいました。
外れたという記事は見つからなかったので大丈夫なのかもしれませんがここで計画変更。
パイプは使わず入り口をテーパー上に広げるだけにします。
プラスチック製のヘラを使って広げていきます。
これぐらいが限界。
先の図でいう(b)と(c)の間のような形状ですが、(d)に比べたら全然違います。
あとはゴムシールを忘れずにセットしてタンクを取り付けカシメ部を戻していきます。
これも広げる時と同じで全体を少しづつ戻していきます。
カシメのツメ根元の枠の部分も開いているので、バイスで軽く挟んだりプラハンで軽くたたいて形を整えつつツメもカシメていく感じで。
最後はウォーターポンププライヤー等で一箇所づつカシメて加工は終了。
そして車に戻していきます。
この時も知恵の輪のようですがフィンが曲がらないように慎重にセットします。
あとはホースバンドを締めたりステーやボルトで固定して完成。
とりあえず会社の周りを試走。
作業しておいてなんですが、体感できるような効果はあまり期待していませんでした。
でもアクセルを踏み込んで加速しだす時の反応が少し良くなったのがわかりました。
そして5分ほど乗っていたら慣れて違いはわからなくなりました(^^;)
おしまい。
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